ここは関東国際プールの控え室。水泳部女子メンバーが顔を揃えていた。今日はインターハイの個人と団体の決勝日。 神妙な面持ちでコーチの指示を聞く彼女たちの周りには試合前独特の緊張感が漂っている。 「さ、後は泳ぐだけよ。夏場の厳しい練習を乗り切ってきたんだから、自信を持ってね!」 女性コーチがそう気合を入れて控え室を出て行くと、続いてウォーミングアップのために選手たちがサブプールへと向かう。 「先輩、行かないんですか?」 ほとんど人が居なくなった頃、まだ部屋の中に残っていた最後の選手に、控えの1年生の生徒が声をかける。 「私は後から行くからいいわ。先に応援席に行ってて。」 「はい・・・じゃぁ、頑張って下さいね。速瀬先輩。」 1年生がドアを閉めて出て行った後、控え室にはたった1人が残るのみとなった。 彼女の名前は速瀬水月。 水着の上からジャージの上下を着込み、水泳部としては珍しいロングヘアを後ろで束ねている。切れ長の瞳が特徴的なその綺麗な顔と、 これまた水泳部らしからぬ白い肌の組み合わせが印象的である。 しばらく1人で瞑想するように目を閉じて控え室のイスに座っていた水月であったが、大きくひとつ息を吐くと、やおら下のジャージを脱ぎ始めた。 すでに裸足になっていた両足からジャージを抜いて、机の上でたたみ出すが、その手を見ると、小刻みに震えている。よく見れば、彼女の呼吸は速く浅く、唇はカラカラに乾いている。 =緊張= 水泳部のエースと目されながら、こういった大きな大会でいまいち良い結果を残せない理由はそこにあった。 普段のタイムから見ればオリンピックの候補目前と言っても過言ではなかったが、実力を出し切れなければそれまでである。 もちろん彼女自身もそのことは十分認識していて、今まで色々なイメージトレーニングを積んできたが、どれも目に見える成果は上がらなかった。 ・・・数試合前までは。 上に羽織ったままのジャージの裾から、すらりと伸びた白い足。一般人に比べれば筋肉質ではあるが、無駄がなく、均整がとれている。 緊張のせいで微かに震える膝頭を両手できゅっと押さえつけると、そのままなぞりあげるようにして太腿の付け根、競泳水着との境界線のところに指を這わせる。 そして、女性の大切な部分をおおっている布の上を、遠慮がちに円を描くように優しくさすり始める。 「はぁ・・・んん・・・」 次第に荒くなる息遣い。わずかな快感ではあるが、緊張で強張っていた身体が少しずつ解きほぐされていく。 指を軽く立てて秘部のすじをなぞるように上下させると、痺れるような刺激が全身に広がる。 「あぁ・・・やぁ・・・んっ!」 予想していたよりも激しい刺激が時おり水月の身体を駆け抜け、その度に小さな喘ぎ声が漏れる。 「(やだ・・・声出ちゃう・・・)」 控え室に誰もいないとはいえ、ドアに鍵などかけているわけではない。必死に声を殺しながら、快感に身悶える水月。 もう緊張はとけたのだから・・・もうやめなきゃ・・・。そんなことを考えながらも、心とは裏腹に彼女の手は快感を求めてさらに激しく動く。 「ん、んぁぁっ、ん、ん、あんっ」 さらなる刺激を求めて、彼女の白い指が水着の下に潜り込もうとしたその時、 「先輩、いるんですかぁ?」 突然控え室のドアが開いて数人の水泳部員が入ってくる。 予想外の事態に、水月は慌てて手を戻し、何事もなかったように振舞おうとする。 「ど、どうしたの?応援席に行ったんじゃなかったの?」 入ってきたのは1年下で補欠の女子水泳部員たちであった。慌てて近くにあったタオルを膝の上にかけて取り繕う水月。 「速瀬先輩こそ、何してるんですか?」 女子部員は3人。見知った顔であったが、水月とはそんなに親しい仲というわけでもない。 彼女たちが近づいてきて、椅子に座っている水月の周りを囲むようにして立つ。ちょうど背後に立ったのは結城澪という2年生。 常にレギュラー候補であり、2年生部員の中心的存在の選手である。 「ちょっとイメージトレーニングを・・・ほら、わたし上がり症だから・・・」 「イメージトレーニング・・・って、ひょっとしてこのことですかぁ?」 澪がそう言うと、いきなり膝にかけていたタオルを引き抜く。そしてすかさず両側の2人が水月の両手の自由を奪う。 「ちょっ、何するの、あなたたち!」 「・・・声が外まで漏れてましたよ、先輩」 澪が水月の耳元で囁くように言う。 一瞬のうちに水月の顔は蒼白になり、胸が早鐘のように打ち鳴らされる。 「(まさか・・・ばれてたの?・・・どうしよう・・・)」 あまりのショックに身体が震えだし、両手の拘束を振りほどくこともできない水月。 「ここ、いじってたんですよね。速瀬先輩。」 先ほどやっていたように、水月の秘部の上を澪の指が引っかくようになぞり回す。 「やだっ、やめなさい、結城さん!」 「外に声が漏れちゃいますよ、先輩。」 「静かにした方がいいんじゃないですか?」 そう囁きながら、今度は指がめり込みそうなほどに強く、水着の上から押さえつけるように刺激を加える。 「やだぁ・・・触らないで、離してぇ・・・」 少しトーンを抑えた声で水月が懇願するが、澪は全く意に介さない。 「水着の上からでもわかるほど湿ってますよ。そんなに激しくしちゃってたんですか?」 水月の耳元で囁くと、競泳水着の裾から少しずつ中の方へ指を這わせていく。 「やっ・・・」 澪の指が完全に水着の下にもぐり込んだ瞬間、ぬるっとした感覚がお互いに伝わる。 中途半端なところで止められていた水月の自慰であったが、身体の芯は十分に火照っていた。 「ほら、こんなに濡れてますよ。」 調子に乗って指を水月の身体の奥の方へ進めていく澪。いきなり刺激しすぎないように、 優しく、ゆっくりと沈めていく。 「違っ・・・濡れてなんか・・・ない・・・」 水月は顔を真っ赤にして否定しようとするが、先ほど一旦静まりかけた快感が、澪の指戯によって 高まってきたことを嫌でも自覚せざるを得ない。 「じゃぁ、自分で見てみますか、水月先輩?」 そう言うと、澪の手によって大切な場所を守っていた布が横にずらされ、水月の秘部が外気にさらされる。 「きゃぁぁっ!やめてぇっっっ!」 綺麗に生えそろった繁みが明らかに濡れているのが、水着の端から見てとれる。 それどころか、太腿に至るあたりまで、愛液で薄っすらと輝いている。 「すごい・・・水月先輩・・・」 そう言うと、今度は少し激しく、水月の中で指をかき回す。左右にいた他の2人も面白がって 太腿やわき腹、そして胸のあたりを触れるか触れないかというような微妙なタッチでなで回し始める。 「やぁ・・・だめぇっ・・・そんなこ、とぉ・・・」 水月の声に熱いものが混ざり始め、高まる快感に抗おうとしてはいるものの、身体は抵抗することを放棄したかのように 澪たちの愛撫を受け入れる。 「は・・・ぁ・・・っ、くふぅっ・・・ん・・・あぁぁっ!」 両腕は澪たちに拘束されたままで動かせないため、長い脚をもどかしげにくねらせ、澪の愛撫から逃れようと踏ん張ってみたりするものの、 快感に支配されつつある身体は言うことをきかない。半開きの口から漏れるあえぎ声は次第に艶やかに、激しくなっていく。 「ほんとに外に聞こえちゃうじゃないですか。ちょっと静かにしてもらえません?」 澪が水月の口に先ほど奪いとったタオルをくわえさせる。 目にいっぱいの涙を溜めながら、かすかな抵抗の意思を示すように首を振って身悶える水月。 「んんっ・・・んんんーーーー!」 そんな様子を見て、澪はさらに激しく水月の秘部をかき回す。水月本人にも聞こえるほどのいやらしい水音が室内に響き、内腿を伝わって 愛液が床に垂れる。上半身がのけぞり、澪の指の動きに合わせて快感を求めるように腰を突き出す。 そして次第に足の指先に力が入り、床を引っ掻こうとするような仕草を見せた後、細かく痙攣を繰り返し始める。 「んん!!」 最後はあっけなく絶頂に達し、身体の奥を熱い刺激が駆け抜ける。同時に水月の柔肉が澪の指をくわえ込むように 収縮を繰り返し、辺りに派手に水しぶきをまき散らす。それに合わせて身体が細かく2、3度跳ねた後、 ぐったりと椅子にもたれかかる。 そして限界まで突っ張ったつま先の筋肉が弛緩し始めた頃、水月自身が放出した液体が椅子から零れ落ち、 床に跳ね返って小さな水音を響かせる。 「すごい、先輩・・・潮吹き・・・というか、もう”おもらし”しちゃってるんじゃないですか?」 からかうように澪が続ける。 「先輩、最近”あれ”我慢して試合に出てますよね?試合前の仕草とか見て、ひょっとしたらって 思ってたんですけどぉ。」 「何・・・?」 絶頂の余韻が残る水月が焦点の定まらない目をしながら澪の言うことに反論しようとするが、 頭の中がぼんやりして思考がまとまらない。 しかし、澪の推測はほとんど当たっていた。緊張をほぐすために試合前の自慰がくせになっていた水月であったが、 最近もう一つの緊張解消法を試していた。 それが、「トイレを我慢する」ことであった。試合前に水分を沢山とって、わざと尿意を高めておくことで、 余計なことに対して気が散らないようにしたのである。もちろん溜めすぎては逆に泳ぎにくくなってしまうため、適度な分量になるように調節してはいたが。 「だって・・・泳ぎ終わった後の先輩の顔なんて、もう真っ赤だし、、太腿ぴったり合わせて、 何か我慢しちゃってる〜って感じですし。」 これまでは澪にしても推測の域を出なかったわけだが、いつも控え室に最後まで残る水月を不審に思い、 今日は一度部屋を出た後、同級生の水泳部員たちとこっそり廊下で見張っていたのである。 水月が自慰を始めたのは予想外の展開であったが、勢いで絶頂まで導いてしまった水月が失禁するのを見て、 推測が確信に変わったというわけである。 澪ははっきりいって水月のことが嫌いであった。試合でいつも良い成績を出せないでいた水月を見ると、 自分を代わりに出せと言いたくなるし、コーチに直談判にいったこともある。 実際、普段のタイムを見ても、入部してから2年あまりで澪は水月に肉薄するほどの実力を身に付けていた。 そんな経緯が妬みや嫉妬と行った感情となって澪の中にわだかまっていたのである。 「プールから上がったあと、実はみんなの前でこっそりおもらししてるんじゃないですかぁ?」 「泳いでる最中にイっちゃってるんじゃないの?」 他の2人の部員も言いたい放題である。 澪はそんな彼女たちをちらっと見やると、おもむろに控え室に備えてあった2リットルのスポーツドリンクの ペットボトルを指差して言う。 「先輩、あれ、全部飲んで試合に出てくださいよ。」 「な・・・何を言ってるの?あんなの飲めるわけ・・・」 やっと意識のはっきりしてきた水月が言いかけたとき、わきからフラッシュの閃光が走る。 「きゃっ」 水泳部員の一人が応援用に持ってきたデジカメのシャッターを切っていた。 澪が水月の競泳水着の裾を素早くずらして、再度彼女の淡い繁みを露出させると、さらに何度もシャッター音が響く。 「先輩の大事な・・・びっしょり濡れたあそこが写ってますよ。」 「やめてぇっ!撮らないでぇーーー!」 澪が耳元で囁く。 「言った通りにしてくれますよね、先輩・・・。」 ---------------------------------------------------------------------------- 試合直前のメインプール、そこにはいつも通り、水月の姿があった。 しかし、応援席で観ている澪たちにしかわからない程度の差ではあったが、明らかに普段の水月とは違う雰囲気を漂わせていた。 会場に入った後、屈伸運動もせずに自コース前の椅子に腰かけたままである。傍から見ると精神を集中させているように 見えなくも無かったが、水月の顔にはあぶら汗が浮かんでいた。 ときおり太腿をこすり合わせるような仕草をしたり、手を爪の跡がつくほど強く握りしめたりするような動作を繰り返す。 「(もう・・・や・・・ゃ・・・ぁ・・・出ちゃう、漏れちゃう・・・!)」 唇をかみ締め、目には涙を溜めながら、少しうつむくようにして周囲に表情を悟られないように必死に耐えていたが、 とうとう自らの両手を太腿の間に挿し入れ、水着の上から押さえ込まなければならないような状態に追い込まれる。 そして観念したかのように腰を浮かしかけるが、タイミング悪く水月の名前が会場内にアナウンスされる。 「(やだ・・・みんなに、見られて・・・る・・・)」 下腹部に激痛が走る。30分前に飲んだ2リットルの水分の威力は強烈で、もう1歩も動けそうにもなかったが、 気力を振り絞って押さえつけていた手も離し、スタート台の前まで歩いていく。 台の上にあがろうと片足を上げた瞬間、一瞬熱いものを水着の底に感じて動きが止まってしまうが、決壊だけは何とか防ぐことができた。 もう、スタートの合図が耳に届いていたのかどうかすらわからない状態であった。他の選手に数テンポ遅れて崩れ落ちるように コースに飛び込むと、限界寸前まで高まった尿意のためにほとんど動かせない下半身を引きずるようにして、腕の力だけで のろのろと泳ぎ出す。 こうなるともう、水月の身に何か異変が起きていることが誰の目にも明らかになる。最近調子を上げてきて、優勝候補と 目されていた少女が小学生にも劣るようなスピードとフォームで泳いでいるのである。 観客席もざわつき始め、注目が集まり始める。 何とかコースの端まで泳ぎ着き、壁につかまる水月。そのままの姿勢で数秒間ほど逡巡した後、顔の半分まで、 ほぼ全身を水に沈めて脱力する。もう、トイレに行く余裕などはひとかけらも残っておらず、最後の手段をとるしかなかった。 …水面から覗く水月の顔が少しずつ恍惚としたものに変わっていこうとしたその瞬間、怪我でもしたのかと 心配したコーチや係員が集まってきて、彼女をプールから引っ張りあげようとする。 「ちょっと待って・・・今は・・・や、ちょっ、やぁぁぁぁぁ!」 心配そうに見つめる周囲の人間と、好奇の入り混じった観客の前で水月が絶叫する。 そして今度こそ水着の底に大量の熱い水が一気に放出され、撥水性の良い競泳水着の裾から勢い良く漏れ出して太腿を伝う。 元々全身ずぶ濡れ状態のため、平然としていればひょっとしたらばれなかったかもしれないが、思わず大切な場所を水着の上から 両手で押さえつけてしまう。 「あぁ・・・あああっ・・・ぃ・・・ゃ・・・」 指先からも零れ落ちる熱い滴りを見れば、水月が失禁していることは一目瞭然であった。 周囲は予想外の事態に言葉も無い。絶望したかのように水月の目からは涙がとめどなく流れ出す。 「だめぇ・・・見ないでください・・・」 膝から崩れ落ちた水月の周りの床には信じられないほどの勢いで水溜りが広がっていく。 もうコーチの声も、観客席のざわめきも耳に入らない。 結城澪の顔が一瞬脳裏に浮かんで消えるが、もうそんなことはどうでもいい気がした。 ただ、尿道を熱い水が走り抜ける感覚がもたらしてくれる解放感とわずかな快感が終わってしまった後、 自分がどうなってしまうのかは、水月自身にもわからなかった・・・。 完 |
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